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鮨まつもと (寿司:祇園) 祇園という魔性

看板 
どうも、御側御用取次の加納近江守久通です。
御老中といえど我が勢威に敵わず、媚びる有様は痛快なり。

外観 
思いがけず、上様に「鮨まつもと」にご招待いただく幸運に恵まれた。

いかにも祇園らしい店構え。
「高い」との評判を聞いているので、自腹ではないがいささか緊張する。

店内 
雑誌で見た親方は強面の無口というイメージだった。
が、実際は微笑み絶やさずの柔らかい接客。

突き出し 
突き出しは、もずく。
青森の糸もずくのようにシャキシャキした歯ごたえが良く、酢加減も好み。

ツマミは刺身を切るか、穴子やゲソを炙るかぐらいしかない。
それでは、早速握ってください。

ガリ 
ガリは想像通り、かなり辛口。

カレイ 
カレイ昆布締め。
締め加減は好みに合っているが、カレイのタチがちょっとよろしくない。

鯛 
鯛もイマイチ。

かなり硬めに炊き上げられた米に、赤酢を効かせたシャリ。
しかし、思っていたほど酸味は強くない。

親方は「新ばし しみづ」で修業した関東人。
しみづの師は「新橋鶴八」で、その師は伝説の「神田鶴八」。

このシャリが鶴八一門の系譜を引く正統な江戸前だとするならば、
関西に増えてきたやたら酸っぱいシャリを出す店は一体何だろうか・・・。

スミイカ 
スミイカ。
サックリとした歯切れ、潔い甘さ、握りにはスミイカがやはり最高だ。

コハダ 
コハダは酢がじんわりと効いている。
好みではもう少し塩も立たせてほしいが、決して悪くはない。

ヅケ 
三陸本マグロのヅケ。
ヅケ地はかなりあっさりしている。

中トロ 
中トロ。
脂はかなり大人しいが、香りが良いため満足。

鮑 
蒸し鮑。
おお、これが鶴八伝統の塩蒸し鮑だろうか。

柔らかく、それでいて柔らかすぎず。
芳醇な風味が口いっぱいに広がり、これは素晴らしい。

鰆 
鰆。
旨味はしっかりあるのだが、少々身が柔らいなあ・・・。

イワシ 
イワシ。
ルックスは少々悪いが、香りとても良く、脂にはキレがあり、だいぶ美味い。

車海老 
車海老。

車海老2 
身はミシッと詰まっているが、甘み乏しく、香りにクセがある。

蛸 
蛸。

鯖 
鯖。
タチは上々で、しっかり締まっているが、これももう少し塩が欲しい。

甘鯛 
甘鯛。
京都らしいタネということだろうか。

いづ重で押し寿司を食べた時も思ったが、グジは寿司に向かない気がする。
シャリに合わせるよりも、椀物や焼き物で楽しむ魚かなあ。

赤貝 
容姿端麗の赤貝。
ルックスに違わず、香り、旨味とも素晴らく、しばし唸った。

美人のヒモになりたいんです・・・。
違った、ヒモを頼まなかったのを後で思いっきり後悔した。

海胆 
海胆。

イクラ 
イクラ。

穴子 
穴子。
見た目は「新橋鶴八」のそれにたしかに似ている。

柔らかく煮上げた穴子は関西でも珍しくなくなった。
が、この穴子は味付けが良く、ちょっと驚いた。
穴子のタチではなく、いい具合の「甘さ」に思わず「美味い」と呟いてしまった。

玉子 
玉子。
車海老や芝海老ではなく、鶴八伝統の小柱をすり込んだ玉子焼。

ツルンとした食感に、上品かつ強い甘み。
海老すり身玉子とはまた違った魅力があり、大満足の一品。

海苔巻 
海苔巻。
しっかりと甘く煮た干瓢、ツンと効かせた山葵、いいですなあ。

ふむ~、全般的にはレベルは高いと思う。
が、美味い、イマイチのタネ質のブレ幅は決して小さくはないのも事実。

江戸に店があれば、ここまでの高評価を得られるかとなると微妙に思え、
祇園という立地の妙を感じる。

あと、不運かもしれないが、「お高くない雰囲気」の同伴が多いのは気になった。
そのせいで、凛とした空気が感じられなかったのは残念。

ともあれば、貴重な機会を頂いた上様には心より感謝し、
これからも精一杯の忠義でご奉公いたしまする。

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【鮨まつもと】
京都市東山区祇園町南側570-123 (地図
075-531-2031

鮨まつもと寿司 / 祇園四条駅河原町駅三条京阪駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

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