鯛はな (割烹:本町) 割烹が供するラーメンランチ
どうも、魯迅こと周樹人です。
沈黙しているとき私は充実を覚える。口を開こうとすると、忽ち空虚を感ずる。
本当に倒れてしまいそうになるぐらいの暑さの頃。
それでも昼飯を求めて彷徨い歩く。
コンビニ飯をオフィスで、はどれだけ涼しかろうとしたくない。
本町通を少しだけ北上して瓦町界隈。
大人気店・ボタニカリーの向かいのビル2階に目指す店はあった。
鯛はな。
6月末に開店したばかりの和食の新店。
開店祝いの花が入口で客を迎える。
一番目立つところに「太庵」。
ミシュラン3つ星店だが、店主の修行先だろうか。
夜は現在のところ完全予約制で、5,000円のコース一本のようだが、
昼は和食ランチではなく、ラーメン2種で勝負する。
和食店のラーメンにも興味があるし、
和食店なれば「米」にも大いに期待がえきる。
出来の悪いラーメン屋のように、状態の悪い保温を続け過ぎて、
変色と異臭を伴ってしまったご飯など出してはこないだろう。
扉を開けるとカウンター席は満員で諦めようと思ったが、
座敷へ誘導された。
掘り炬燵式のゆったりした座席で、昼からまったり落ち着きすぎて、
冷たいビールを飲んで、しばし昼寝してくなる。
鶏そばか、鯛そばか。
大いに迷ったが、鯛そばを注文した。
出汁が命の和食料理人なればこそ、鶏スープよりも、
鯛出汁をどのように引き、どのようにラーメンスープに仕立てるか。
興味はこちらの方が深い。
ラーメンは、吉野の僻地にあった「ラーメン河」を思い出す、
優しげのある面構え。
スープは想像通りというか、期待通りの味わい。
鯛の旨味がきっちりと溶け込んでいるが、あくまで品が良く、
塩も不足なく効いているが、優しい範囲内で留めてある。
ガッツリ感やインパクトを求める向きには、
まったく受け入れられないだろう味の方向性。
意外性がなく、想像通り・期待通りなのは褒め言葉。
和食店だからこその魚出汁で、暴走した要素がひとつもない。
しみじみと美味い出汁こそ、この店に求めているのだから、これでいい。
麺はやや柔らかめの茹で上げ。
麺の弾力自体は意外にしっかりしており、喉越しもそこそこ。
昼はラーメンでやっていこうという方針を固めたのであれば、
良い製麺所に相談して、もっとスープに合う麺を探してもいいかもしれない。
サイドメニューに選んだのはじゃこご飯。
出てきた瞬間、絶対に美味いと確信した。
細いじゃこは柔らかく、口に入れるとほんのりとした塩気と、
同じ優しさの甘みが広がっていく。
山椒の香りも漂うが、あくまでチラリと。
痺れるような強い刺激の発揮はさせないよう抑え込まれている。
ああ、やっぱり美味いなあ。
リピート確定、鶏そばも食べる。
それに、夜も気になるなあ。
【訪問時期:2018年7月後半】
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沈黙しているとき私は充実を覚える。口を開こうとすると、忽ち空虚を感ずる。
本当に倒れてしまいそうになるぐらいの暑さの頃。
それでも昼飯を求めて彷徨い歩く。
コンビニ飯をオフィスで、はどれだけ涼しかろうとしたくない。
本町通を少しだけ北上して瓦町界隈。
大人気店・ボタニカリーの向かいのビル2階に目指す店はあった。

鯛はな。
6月末に開店したばかりの和食の新店。
開店祝いの花が入口で客を迎える。
一番目立つところに「太庵」。
ミシュラン3つ星店だが、店主の修行先だろうか。

夜は現在のところ完全予約制で、5,000円のコース一本のようだが、
昼は和食ランチではなく、ラーメン2種で勝負する。
和食店のラーメンにも興味があるし、
和食店なれば「米」にも大いに期待がえきる。
出来の悪いラーメン屋のように、状態の悪い保温を続け過ぎて、
変色と異臭を伴ってしまったご飯など出してはこないだろう。

扉を開けるとカウンター席は満員で諦めようと思ったが、
座敷へ誘導された。
掘り炬燵式のゆったりした座席で、昼からまったり落ち着きすぎて、
冷たいビールを飲んで、しばし昼寝してくなる。

鶏そばか、鯛そばか。
大いに迷ったが、鯛そばを注文した。
出汁が命の和食料理人なればこそ、鶏スープよりも、
鯛出汁をどのように引き、どのようにラーメンスープに仕立てるか。
興味はこちらの方が深い。
ラーメンは、吉野の僻地にあった「ラーメン河」を思い出す、
優しげのある面構え。

スープは想像通りというか、期待通りの味わい。
鯛の旨味がきっちりと溶け込んでいるが、あくまで品が良く、
塩も不足なく効いているが、優しい範囲内で留めてある。
ガッツリ感やインパクトを求める向きには、
まったく受け入れられないだろう味の方向性。
意外性がなく、想像通り・期待通りなのは褒め言葉。
和食店だからこその魚出汁で、暴走した要素がひとつもない。
しみじみと美味い出汁こそ、この店に求めているのだから、これでいい。

麺はやや柔らかめの茹で上げ。
麺の弾力自体は意外にしっかりしており、喉越しもそこそこ。
昼はラーメンでやっていこうという方針を固めたのであれば、
良い製麺所に相談して、もっとスープに合う麺を探してもいいかもしれない。

サイドメニューに選んだのはじゃこご飯。
出てきた瞬間、絶対に美味いと確信した。
細いじゃこは柔らかく、口に入れるとほんのりとした塩気と、
同じ優しさの甘みが広がっていく。
山椒の香りも漂うが、あくまでチラリと。
痺れるような強い刺激の発揮はさせないよう抑え込まれている。
ああ、やっぱり美味いなあ。
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