尾道ラーメン十六番(ラーメン:西長堀) 壁を乗り越える一つの道
どうも、拙者です。
色々あって、今日は土曜出勤・・・。
その合間にちょこちょこっと更新して気分転換・・・ってならん!
前回の記事で、「動物・魚介Wスープに立ち塞がる壁。魚介出汁の酸味と苦味」とスープの印象を書き、それを乗り越えたマリアージュを実現するには「魚介の主張を抑制するコントロール」もしくは「開き直り」が必要だという趣旨の意見を書きました。
開き直りとは、徹底的に魚介の魅力を引き出し、逆に動物を抑制することで「魚濃い」旨味を作り上げることで、その代表格が洛二神。一方の魚介抑制の名手がこの「尾道ラーメン十六番」だと拙者は思います。
いつものように、ラーメン+ライスの「A定食」(800円)を注文。
標準の「ラーメン」ですが、よそのチャーシュー麺ばりに尾道ラーメン特有の大き目の薄切りチャーシューが敷き詰められ、味付け茹で玉子、メンマ、青ネギの具材ラインナップ。
麺はこれまた尾道ラーメン特有の平打ちストレート麺。
少しサクッとした食感が特徴で、他のラーメンであれば違和感を感じる食感でしょうが、このスープにはベストマッチ。
で、肝心のスープです。
鰹節と昆布の風味、滋味をたしかに感じるのですが、これが全然ワガママを言わないんです。苦味や酸味を一切感じさせず、穏やかな魚介&昆布だけで鼻と舌を包み込んできます。
しっかり仕事しているわけですが、「どうや、俺頑張って仕事してるやろ」みたいな押し付けがましい主張はしません。黙々と働きます。この記事の冒頭で土曜出勤になったことがさも辛いように愚痴をこぼす拙者とは大違いで、こういう働き者を会社は雇うべきです。
それに、スープ表面にそれほど油が浮かんでいない。大きな玉のような油が浮かんでいません。
昨今、スープにパンチを持たせようと、コクの追求に情熱を注ぐ余り、スープに油が浮きまくり、食後感がしつこくなるスープが少なくないですが、ここのスープはそうしたトレンドにも背を向け、ひたすらあっさりを追求しています。
魚介の主張を抑え、あっさり徹底追求となると、「パンチのない弱いスープ」になってしまうことが懸念されますが、そこはこれまた尾道ラーメンの叡智の結晶ともいえる背脂ミンチがカバーします。
スープに浮かべられた背脂ミンチをスープを飲む時に、また麺をすする時に口に入れると、何とも絶妙なコクを加味してくれるわけです。
ブログを始める以前を含めて、大阪のラーメンを色々食べてきましたが、尾道ラーメン十六番に関して「魚介のクセを抑制」「食後感はあっさり」「絶妙なコク」の3つを兼ね備える、大阪最高峰の醤油ラーメンであると、拙者は確信します。
ついでですが、ライスにセットのキムチ。これがまた旨い。
やはり、この店は大好きな一軒ですね。
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【拙者の支払い】800円
■総合 ☆☆☆☆
■料理 ☆☆☆☆
■接客 ☆☆☆☆(駐車券サービス)
■価格 ☆☆☆
(☆5つが最高、★5つが最低)
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